示談金額
労災支給額約190万円
裁判での和解金約600万円
合計 約790万円

労災事故の内容

Oさん(40代、男性)はトラック運転手でした。
パワーゲート車からカゴ車を降ろす作業中、荷台後部に置いてあったカゴ車が落下してきて、カゴ車に押し倒されてしまいました。
事故によりOさんは、胸椎圧迫骨折等の傷害を負い、障害等級11級に該当する体幹拘縮、腰背部痛の後遺障害を残すに至りました。

主な争点

会社側は、本件事故が発生したのは、Oさんがマニュアルに反した方法で荷下ろしをしていたことが原因であり、本件事故の責任は全てOさんにあると主張してきました。
Oさんとしては、会社が主張する事故状況は事実に反しているし、上司から指導された方法で荷下ろしをしており、過失はないと主張しました。
そのため、事故状況やOさんの過失の有無が主な争点となりました。

訴訟での活動・和解

裁判では、Oさんが主張する事故状況をOさんの陳述書元に、図面や実際の事故状況を再現した写真などを用いて、立証しました。
また、尋問も行い、当時、一緒に作業をしていた同僚から当方に有利な証言を引き出すことに成功しました。
その結果、最終的には、会社側の過失が認められ、和解金として600万円が支払われる内容で和解となりました。

弁護士 山形祐生(やまがたゆうき)
静岡県弁護士会所属(44537)
静岡県が運営する交通事故相談所の顧問弁護士(静岡県知事の委嘱による)。
労災事故、交通事故など、損害賠償請求事件を得意とする。
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